081007 (火) 指をパキパキ言わしながら近づいてくるイメージ

昨日の引き(その時、ボクらの身にあんな過酷な運命が待ち受けているとは夢にも思いませんでした……。の部分)はもちろん嘘です。そんなしがないサラリーマンに過酷な運命など待ち受けているはずもありません。ちょっと普通じゃないことは起こりましたが。それはおいおい。

入院する個室がある階まで上がるよう指示されたので従います。パジャマ姿で外を歩いているニシは結構新鮮です。どうでもいいですか。ナースステーションにたどり着くと早速診察がなされるようです。

「じゃ、そこで旦那さんは待っておいて」

当たり前でしょうが、産婦人科で男は基本的に無視されます。歯牙にもかけられないというか。なんでそこにいるの?という扱いです。慣れました。微妙に薄暗い廊下にぽつんと丸椅子が一脚だけあるのでそこに座って、草履を履いた足を眺め、爪が伸びてるな〜いつ切ろうかな〜夜切るのは良くないってニシに止められるからな〜と考えているとふいに、

「嗚呼、もうすぐ父親になるんだなぁ」

という感情が。なんでこんな場面で?と思わなくもないですが、浮かんだモノはしょうがない。

それから数分後、病院のパジャマに着替えさせられたニシがこちらにやってきて、やはり即入院決定だそうで。早速個室に案内され(個室を希望していたので)、破水しているのでウィルス感染の危険がある為、抗生物質を飲むように言われました。それから分娩監視装置を付けられます。これはおなかの中の赤ちゃんの心拍と子宮収縮を折れ線グラフにしてくれるものです。これで赤ちゃんが元気かどうかを計るのだそうです。うーん、凄い。こんなのがなかった時代はどうしてたんだろうか?と途方にくれるの請け合いです。さらには点滴まで付けられ、一瞬にして管だらけになるニシ。ふーん、なんか凄いな。

なるほどなるほど……で?今日はこのままここに泊まった方がいいんでしょうか?と問うたところ、

「好きにして下さい」

とのお返事が。そうですか好きにしますか。なかなか初産の夫婦を掴まえて放任なことですな。こっちは初めてのことばかりでおろおろするばかりなのに。

さきほどからニシは陣痛が来てるらしく、定期的にしんどそう。痛みがピーク時は話しかけても返事すら出来ない状態。とはいえ、子宮口はまだ3cmくらいしか開いてないらしく(子宮口は産まれる頃には10cm程度まで開いてくるそう)、すぐにすぐ産まれることはない模様。これよりもっとしんどそうになるのか。助産婦さんも

「本格的な陣痛に比べたらこんなのまだまだ。がはは」

がはは、じゃないよ。そりゃ実際はそうなんだろうけど、そんな脅かすようなことをわざわざ言わなくても。ニシは非常に痛みに対して臆病です。人一倍。

(続く)